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ミラージュF1 (戦闘機) : ミニ英和和英辞書
ミラージュF1 (戦闘機)[みらーじゅえふ1]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
F : [えふ]
 ファロー四徴(症)
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦闘 : [せんとう]
  1. (n,vs) battle 2. fight 3. combat 
戦闘機 : [せんとうき]
 (n) fighter (aircraft)
: [き, はた]
 (n) loom

ミラージュF1 (戦闘機) : ウィキペディア日本語版
ミラージュF1 (戦闘機)[みらーじゅえふ1]

ミラージュF1(Mirage F1)はフランスダッソー社製の戦闘機である。1970年代を代表する戦闘機の一つであり、多くの国で使用されている。(『Mirage』はフランス語で、『幻影』や『蜃気楼』のこと。)ダッソー社が世に送り出した戦闘機ミラージュ・シリーズにおいて唯一、通常の水平尾翼を備えている。
== 概要 ==
1960年代中頃からダッソー社が新世代機のホープと位置付けて自社資金で開発していた単発エンジンの戦闘機であった。しかしながら技術面では50年代の超音速戦闘機と比してさほどの進歩はなく、旧態依然としたものであった。同時期のダッソー社は可変翼VTOLなどの革新的な新機軸を採用した機体を開発していたものの、価格面から折り合いがつかず、また開発途上であるため、結局の所は保守的な性能の本機が採用された。しかも新機軸を採用した機体の開発はほとんどが頓挫したため、ピンチヒッター的な本機がフランス空軍の主力とならざるを得なかった。
ダッソー社製にしては珍しく無尾翼デルタ翼ではなく、通常の後退主翼と尾翼付きの形状となっている。無尾翼形式を採用しなかった理由は、STOL性能の向上のためである。前作ミラージュIIIは、無尾翼形式によりSTOL性に劣り、フランス海軍の艦上戦闘機として採用できないという問題を生じた。その結果、本機はミラージュIIIよりも大幅にSTOL性能を向上させたが、海軍での採用はなかった。
武装は、30mm機関砲2門を固定武装とし、空対空ミサイル4発を搭載可能。この他に、通常爆弾または空対艦ミサイルを搭載できる。なお、配備当初は空対空ミサイルが搭載できず、1976年までは武装は機銃のみであった。
試作初号機はシュペル・ミラージュの名称で1966年12月23日に初飛行し、1967年5月に飛行試験中に墜落して失われている。1973年よりミラージュF1Cとしてフランス空軍への配備が開始され、12月には最初の飛行隊が編成された。
ちょうど同時期には、NATO諸国においてF-104戦闘機の更新が求められており、後継機として輸出を狙ったものの、アメリカジェネラル・ダイナミクス社製F-16ファイティング・ファルコンと競合した。登場時期では数年の差だったが、旧態依然として新機軸を採用しない本機と、フライ・バイ・ワイヤCCV設計など新機軸を採用したF-16との性能差は大きく、選定でことごとく敗れ去った。価格面から中東やアフリカ諸国への輸出は好調であり、約500機が輸出された。
その後、ダッソー社は、本機において採用されなかった新機軸を積極的に取り入れた新型機としてミラージュ2000を開発した。再び無尾翼デルタ翼形式を採用し、当時の最新技術によって設計のリファインがなされたほか、新型のM53エンジン(A/B推力8,500kg)を搭載してパワーを強化した。続いて、カナード翼を付加したデルタ翼機であるラファールを開発している。そのため、ダッソー社のマッハ2級の実用機において通常の水平尾翼形式を採用した機体としては、本機が唯一の存在となり、前述の通り異端児と評されている。
開発国フランスでは2014年6月13日に運用を終了し、7月14日のパリ祭で行われた軍事パレードで最後の飛行を行ったが、海外ではまだ現役で運用されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ミラージュF1 (戦闘機)」の詳細全文を読む




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